福祉施設訪問レポートvol.0+
2025年6月9日作成

今回は、現在私が行政書士業とは別に、スタッフとして働いている「一般財団法人 たんぽぽの家」についてご紹介します。
通常はなかなか知ることのできないその内側について、中の人ならではの記事になったと思います。ぜひ最後までお読みくださいね!
奈良県にある福祉施設「たんぽぽの家」というとご存知の方も多いと思いますが、1973年に「奈良たんぽぽの会」として結成され、障害のある子の親やボランティアが中心に活動を開始した50年以上の歴史のある福祉団体です。
現在は、
・一般財団法人たんぽぽの家(以下:たんぽぽの家 又は 財団)(活動内容は以下に説明あり)
・社会福祉法人わたぼうしの会(”アート・ケア・ライフ”の視点を柱にした社会福祉サービスを提供)
・奈良たんぽぽの会(たんぽぽの家の運動を支えるボランティア団体)
の3つの組織で構成され、活動をしています。

私はレポートvol.0(https://cocokoko.com/yoohoo_houmon/)でご紹介したアトリエやっほぅ‼︎(以下 やっほぅ‼︎)在籍時、たんぽぽの家が開催するセミナーやイベントに参加して、福祉施設でのアート活動についてや著作権について学ばせてもらっていました。
なので現在は、その学び場だった組織で働けているという、とてもありがたい状況に居ます。

私が所属する財団は、メンバーたち(たんぽぽの家では施設利用者さんのことをメンバーと呼んでいます)が日中活動をする場「アートセンターHANA」内に事務所があり、国内外問わず発信、連携しながら、多彩なアートプロジェクトや相談窓口の設置などの、公共性の高い活動をしています。
以下に現在の主な活動をご紹介します。
・わたぼうし音楽祭:
障害のある人たちの書く詩にメロディーをのせて、社会にメッセージをとどける市民運動です。1976年から始まり今年で50回目を迎えます。全国から寄せられるたくさんの詩や曲の中から選ばれた作品をホールで、生演奏で披露します。
https://tanpoponoye.org/wataboshi_project/festival/
▽今年のわたぼうし音楽祭情報
https://tanpoponoye.org/news/general/2025/03/430019346/
・障害とアートの相談室 :
障害のある人や支援者の課題解決や情報交換、ネットワークづくりの場として、相談窓口を開いている他、アートやパフォーミングアート、オープンアトリエなどのイベントや情報交換の場の企画、運営など幅広く活動しています。
https://artsoudan.tanpoponoye.org/
・NEW TRADITIONAL:
福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方や伝統工芸の可能性を模索していくプロジェクトです。福祉や伝統工芸、デザインが相互に影響しあって、ものづくりの可能性が広がってきています。
https://newtraditional.jp/
・Art for Well-being:
表現とケアとテクノロジーのこれからを考えるプロジェクトです。障害のある人や支援者が、テクノロジーを自在に解釈し自由に使いこなすアーティスト・デザイナー・エンジニア等と共に、先端技術を楽しく解きほぐしながら表現への活用の仕方を探ります。
https://art-well-being.site/
・Good Job! Digital Factory:
アートとデジタルの力で、障害のある人と共に、社会に新しい仕事・文化をつくることをめざすNFTプロジェクトです。単にNFTを発行し販売するだけでなく、そこから生まれるコミュニケーションなどにも着目し、デジタル上で福祉を実現する方法を探ります。
https://nft.goodjobcenter.com/
・アートミーツケア学会:
「学会らしくない学会」を合言葉に2006年に設立。 アートやケアに関わる研究者・実践者が集まり、医療、福祉、教育などさまざまな分野でのアートの実践を研究する場です。
https://artmeetscare.org/
など…
とてもたくさんのプロジェクトがありますよね。みなさんはどのプロジェクトに興味が惹かれましたか?
さて、ここからは、私の働く席から半径2m内の人々や物について少しご紹介しますね。

たんぽぽの家 理事長の岡部さん。たんぽぽの家で20年以上働いています。
私は岡部さんにやっほぅ!!在籍時、セミナーやイベントを通してとても色々なことを学ばせていただきました。いつも国内外あちこちの現場を飛び回り、展覧会の企画、準備から設営、撤去まで行い、チラシなどもあっという間に素敵にデザインするなど、なんでも自らできてしまうすごい人です。講演ではやわらかい口調でわかりやすく整理して情報を伝えられるのも尊敬しています。

中島さんは、カラフルな服がとても似合う人で、私はいつもその素敵な着こなしに見惚れています。人当たりがとってもやわらかで優しく、私のこともいつも気遣ってくれます。口癖は「お腹減った」で、私はいつもそれに癒され、かつ、共感しています。
ほんわかした印象ですが、目の前のいろんなことに気を配りながらたくさんの仕事を処理し、音楽や演劇などのパフォーミングアーツにも、楽しみながら参加する多才な人です。

たけうちさんは、奈良県主催の「奈良県みんなでたのしむ大芸術祭」というイベントの公募展、「ビッグ幡」(全国の障害のある人から募った絵画作品から選考で選ばれた作品を、幡(ばん)という旗に仕立てて、東大寺や薬師寺で掲げるイベント)と、「プライベート美術館」(奈良県内のお店などに障害のある人の作品を展示する企画。展示作品は公募し、会場となるお店の方が、展示する作品を直接「お見合い」して選びます)を、実質ほぼ一人で運営している強者です。
アナログゲームの愛好家で、その他にも最近では特にコーヒーに熱中し、日々メンバーとコーヒー抽出についての研究をしています。探究心が旺盛で話題の尽きないユニークな人です。


大井さんは、たんぽぽの家に本部を置く「エイブルアート・カンパニー」(障害のある人の作品をデザインとして使用できる仕組みを整え、あたらしい仕事づくりをする) https://ableartcom.jp/ の業務とたんぽぽの家を兼務しつつ、自身の声楽家やガムラン奏者としての活動も盛んな人です。
現代アートや現代音楽などについても造詣が深く、聞けばなんでも教えてくれます。実は私の大学のはるか年下の後輩でもあります。
民藝愛好家でもあり、すてきな急須と湯呑みを卓上におき不定期的に展示替えならぬ使用替えしてくれるので眼福です。

目の前の席に座っているのが後安さん。後安さんにはやっほぅ‼︎在籍時代に著作権研修でたくさん学ばせていただきました。私にとって大尊敬の人です。
好奇心の範囲が広く、アートやテクノロジー、著作権や哲学や心理学、草花から虫、美味しいものなどなど色んなことについて教えてくれます。そして、チャーミングな人柄にいつも癒されてもいます。
ものの捉え方がおおらかで、後安さんが何を大切にしているかということにもいつも私は学んでいます。


私が仕事でよく使っている椅子は、HANAメンバーの風香さんの手により日々更新されていくアートな椅子です。
初めて座る時には相当ドキドキしましたが、今では普通の椅子かのようにどっかり座っています。
朝、風香さんがふらっと椅子にきて、少しだけ手を加えたり、知らぬ間にちょっとだけ変化していることに気付いたりと、楽しみのある椅子です。たんぽぽの家のおおらかさや精神性がよく現れている気がします。

大変お世話になっているお菓子置き場。常勤のスタッフの誰かがこまめに補充してくれるお菓子を、私はいつもただただ頂いています。来客者からのお土産が加わることもあります。とてもありがたいスペースです。

私は、たんぽぽの家に出勤すると、半径2m内にこんなにも魅力的な人たちやものたちに囲まれ働いています。半径2m以上に範囲を拡大すると、それはまた素敵な人たちがたくさんいて、どれほど日々刺激を受けたり助けてもらっているかわかりません。
今回は、現在私が行政書士業とは別に在籍中の「一般財団法人 たんぽぽの家」をご紹介しました。
みなさんも、たんぽぽの家の活動にご興味あれば、ぜひレポート内のリンクから情報をチェックしてみてくださいね。
文章・写真:小松紀子
協力:一般財団法人たんぽぽの家
たんぽぽの家
https://tanpoponoye.org/
Good Job!センター香芝(たんぽぽの家が運営する、仕事づくりにより特化した施設)
https://goodjobcenter.com/

